産後の腰痛・赤ちゃんの抱っこや授乳で腰痛・背中の痛み改善に役立つカイロプラクティックのすすめ

腰痛

赤ちゃんを出産した後、腰が痛くなったり、授乳をしていると腰が痛くなることは多くのお母さんが経験することだと思います。

腰痛をずっと我慢して子育てするのはかなり耐え難いことではないかと思います。私たちの仕事は耐え難い腰痛を早く治していけるようにお手伝いをすることです。

この記事を読んで、産後のカイロプラクティック治療を一つの選択肢に入れていただけると幸いです。

産後腰痛の原因は妊娠中の体の変化が一つの原因

まず前提として、骨盤の関節は基本的に数センチも開く事はありません。

骨盤には仙腸関節という関節があり、この仙腸関節という関節は、いくつもの靭帯で強固に固定されていて、研究者の間では、動かないと言われている関節です。

しかし、赤ちゃんが、お腹の中から出てくるためには、開かない訳にはいきません。

赤ちゃんが通るのには直径約10センチ必要です。出産をするときには、骨盤の靱帯を緩めるリラキシンと呼ばれるホルモンが出ます。そのおかげで骨盤の靱帯が緩んで骨盤が広がっていきます。

数ミリしか動かないものを、10センチまで広げているわけですから、産後に腰がどれほど痛くなっても不思議ではありません。

骨盤のずれから背骨のゆがみが起こる理由と腰痛の関係

骨盤が閉じる前にたくさん動いてしまうと、骨盤が開いたまま閉じずに固まってしまいます。骨盤は背骨の土台ですから、骨盤がずれたままになると背骨もどんどんねじれたり傾いたりしてしまいます。その結果、腰だけではなく背中の痛みや肩の痛み、首の痛み、頭痛、乳腺炎など問題がたくさん出てしまうようになります。骨盤が開いたままですので骨盤が大きくなり太ってしまうこともあります。

逆に、産後しっかりと体を治しておくことで、骨盤や背骨も正常な位置に戻り、背中や腰の痛みも減っていくことが考えられます。

 

出産後、赤ちゃんの抱っこや授乳の姿勢が腰痛を悪化させて長引かせる理由

産後は骨盤が開いたままの状態になっています。

普段なら重いものを持つときは骨盤がしっかりと土台になって重いものを持つのに支えになってくれるのですが、この状態で赤ちゃんをたくさん抱っこすると、骨盤がグラグラになっている時期なの骨盤では重たい赤ちゃんを支えられなくなってしまいます。

ではどうやって赤ちゃんを抱っこして、授乳しているのかというと、腕を前に出して背中を丸めて、背中の筋肉や腰の筋肉、肩の筋肉をたくさん使って補います。

そうすると、筋肉の力を余分に使っている分、腰の痛み、背中の痛み、肩の痛みが起こってなかなか治らないという事になってしまいます。

出産後の腰痛はいつまで続く? 

出産後腰痛がいつまで続くかは人によります。

私の知り合いでは、激しい痛みが7か月続いていたという人もいますし、新しく来た患者さんで出産してから3年以上腰痛が治っていないと言って来院される患者さんもいます。

抱っこの頻度や患者さんの姿勢も改善しなければいけないところなので普通の腰痛よりは時間がかかると思ってもらった方が良いでしょう。

当院が行う産後の腰痛の治し方

出産をした時の姿勢をまずは考えます。大体は、足を開いて仰向けの格好で出産を行います。

産後は、股関節が開いたまま固まることが多くなります。この状態で固まると動いた時に股関節が動かないので、腰に負担をかけてしまいます。ですので、骨盤だけではなく股関節を治すことが非常に重要になります。

産後の骨盤が開いているとは、一体どうなっているのかというと、赤ちゃんが通過するため骨盤を押し広げながら出てくるため、骨盤の関節の下の方が開いてしまいます。

この開いている部分を治していく必要があります。

ちなみに、骨盤の左右が均等に広がるというよりも、赤ちゃんが出てくる時に赤ちゃんが背中を向けている側の骨盤が広がる傾向にあるようです。

 

何回通ったらいいの?

症状や状態が人によるので一概に何回とは言えませんが、最初は1週間に1回の頻度で2~3か月くらいは来ていただいた方が良いかと思います。

こちらから患者さんの状態を見て提案はさせていただきますが、もちろん患者さんの都合などもあるので、無理なく通える頻度で来ていただければと思います。

編集者

柔道整復師・鍼灸師・カイロプラクター 

稲益健人