バレエで足が横に上がりにくい。(アラセゴンなど)横に足を上げると股関節が痛くなる。原因と対処法

バレエ

バレエで足が上がりにくい。というのはよく聞く問題です。しかし足が上がりにくい原因と考えると筋力がないからということや股関節の柔軟性がないからということが真っ先に思いつく原因です。

では筋肉のトレーニングを無闇に行なったり、股関節を開く柔軟体操を行うと足が上がるようになるのかとい言うとそうではないと言えます。

そして無理に上げ続けると股関節の痛みにつながるのです。

足が横に上がらない(アラセゴンなど)横に上げると股関節が痛くなる原因①

股関節を内へ引っ張る筋肉の緊張が脚の上がりにくさと関係する

特に、腸腰筋と呼ばれる筋肉の緊張があると股関節が少し内側そして上方へと引っ張られてしまいます。すると横に上げる可動域が狭くなってしまいます。この筋肉は正常に働くと体幹の安定性にすごくかかわりのある筋肉ですので、足を上げやすくするためにはこの筋肉の柔軟性はとても必要になります。

拡大図↓

脚が横に上がらない(アラセゴン)横に上げると股関節が痛くなる原因②

股関節や骨盤のズレが脚の上がりにくさと関係する

股関節がずれてしまうと物理的に動かせる範囲が狭くなってしまいます。この状態で足を上げ続けると筋肉のオーバーワークにつながって股関節の痛みにつながります。

骨盤がずれても同じ問題が起きます。骨盤は股関節の受け皿ですので受け皿がずれても同じように股関節の動きが制限されてしまうのです。

脚が横に上がらない(アラセゴン)横に上げると股関節が痛くなる原因③

背骨のズレが脚の上がりにくさと関係する

足を横に上げるときは背骨がくの字に曲がらなければなりません。

しかし、問題があると背骨が曲がりにくい場所が出てきます。この状態ではバランスも悪くなってしまいます。

これらの問題があるにもかかわらず、無理に足を上げると股関節の痛みが引き起こされてしまうのです。

足が横に上がらない(アラセゴンなど)横に上げると股関節が痛くなる時に使える足を横に上げやすくする方法

トレーニングの順番を変える。まずは股関節を横に上げる運動から。

いつもプリエを行ってから股関節を横に上げる練習に入る人はこの順番を入れ替えてください。

プリエを先にしてしまうと股間節の隙間が広がらずに固まってしまうため足が横に広がりにくくなるのです。

足を横に上げる運動を先に行うと股関節の隙間が広がり坐骨が引き上がるため、足を上げやすくなり、プリエも行いやすくなります。

はじめは軽く足を横に動かしてから行ってください。

アームスを使って肋骨を引き上げて足を横に上げる練習

アームスは股関節の動きをサポートします。

アームスを使って肋骨を引き上げることができると股関節を動かす範囲を広げていけるのです。

脚の上が方の意識を変える。足は太ももの筋肉を使わずに上げる方法

脚を上げるときに太ももの前側を持ち上げようとしていませんか?

これでは脚を上げると股関節を固めてしまって途中でがちんと止まってしまうため可動域が狭くなってしまいます。

重要なのは、おしりを外側へ開いて太ももの裏から持ち上げることです。

こうすると股関節の前側はフリーになるので、可動域を邪魔せずにスムーズに脚を横に上げることができます。

これらのことを意識して練習に取り組んでみてください。

足を上げづらい人は治療して可動域を広げる。筋肉の柔軟性を正常に戻す。バランスの悪い場所を取り除く必要があると思います。

足が上げずらい、股関節が痛いなどでお困りの方は是非一度中川カイロプラクティックオフィスにお越しください。

編集者

柔道整復師・鍼灸師・カイロプラクター 

稲益健人