肩甲骨のズレによって肩の神経を圧迫して起こる肩の重さ、だるさ、痛みなどの症状と原因を解説

肩コリ

肩の症状は様々な原因があります。

今回は肩の症状の中でも、肩甲骨がずれてしまうと「肩甲上神経」と呼ばれる神経を圧迫してしまって肩に症状が出る。ということをお伝えします。

肩の痛み、重さ、だるさと関係している肩甲上神経

肩甲上神経とは、首から出て肩の筋肉(棘上筋(きょくじょうきん)棘下筋(きょくかきん))へつながっている神経です。この神経は、肩の筋肉を支配しているので、腕を挙げるのに必要とされています。
この神経が、何らかの原因で圧迫されると、筋肉が麻痺し肩が挙げれなくなったり、肩が重だるくなって凝ってしまうという症状が出現します。

この神経は、首の骨から出てきて、肩甲骨の小さな隙間を通って走行しています。さらに、隙間を通ると急カーブして方向転換します。

このカーブが問題を起こしやすい原因です。

図の赤い紐が神経です。首からでて肩甲骨までいくと急に方向転換してくの字になっているのがわかります。

肩甲骨が開いてしまうことで起こる神経の圧迫

肩甲骨が外へ開くと、神経のカーブしている部分をどんどん圧迫してしまいます。

肩甲骨が下に向かって回旋した場合も同じように神経を圧迫してしまいます。

肩甲骨が外へ開いてしまう原因

肩甲骨が外へ開く要因は、バレーのスパイクや野球で投球を繰り返すと起こりやいですが、それだけではなく、猫背になることでも肩甲骨は外へ開いてしまうのです。

そのためデスクワーカーやスマホをたくさん使う方なども猫背になりやすいので知らない間にこの問題を起こしやすいと言えます。

なんとなく肩が凝って、腕が上がりにくいなと感じたらもしかしたらこの問題があるかもしれません。

神経が圧迫を受けて筋肉がマヒするというのは怖く感じるかもしれませんが実際には、病院で指摘される麻痺とは違って、動かそうと思えば動かせたり、肩を温めると緩和したりするので、神経に問題が生じているとはあまり考えないものです。

しかし、常に6割程度しか働けていない状態のため、なんとなく肩がしんどいというところで治療を後回しにしてしまうことも多いと思います。

肩甲骨周辺が凝ってきているなと感じたら、ぜひ一度中川カイロプラクティックオフィスにお越しください。

編集者

柔道整復師・鍼灸師・カイロプラクター 

稲益健人