介護をしていて腰が痛くなり来院された患者さんを治療した例
腰が痛いと訴える患者さんが来院されました。
腰が痛くなったきっかけは、お母さんの介護をしていたので、たくさん力を使ったとのことでした。
お母さんをベッドから起き上がらせる時、立ち上がらせる時、中腰がどうしても多くなってしまいます。
中腰で足を一歩前に出して踏ん張るため、腰に負担がかかってしまうのです。
この場合は腰だけを治療していても良くなりきらないことがあります。
介護をしていて腰が痛くなる原因
介護をするときは、前屈みで足に力を入れているので、股関節を曲げる筋肉や腹筋、お尻の筋肉にも力を入れて踏ん張るのでそのあたりに緊張が残っていて、股関節が動かなくなります。この患者さんもやはり股関節の動きが固まってしまっていました。
首や肩にも力を入れているので、首を緩めると体の緊張が取れて腰の方の緊張も少なくなりました。
首や肩に力が入っていては体が緊張したままになるからです。
体の緊張が取れると腰全体が痛かったのが、痛みの範囲が小さくなりました。
こうなると悪いところをピンポイントで見つけていくことができます。
しかし痛い部分を直接触ると悪くなってしまうことが多いので、痛みのある場所よりも上の方の腰の動きを検査して、動かない部分を治療しました。
腰の上部は腰の下部、骨盤と筋肉でつながっているので上部を治療すると、下部の方の緊張もとれました。
前屈みになって腕の力を入れているので胸や腕の緊張があり、猫背もみられました。これらを治療すると中腰で力を入れた格好で固まっていたのが解放され、さらに腰の緊張がとれました。
腰痛の治療は腰だけでなく、痛めたときの格好で固まっている部分も緩めてあげると、腰の緊張がさらに取ることができます。
今回こられた患者さんも順調に腰痛から回復されました。ヘルニアなどがない場合は早く良くなってくれることが多いです。
あとがき
介護をしていて腰が痛くなってしまったという方は体の様々なところに緊張が残ってしまいます。
この状態では腰の痛みが悪化してしまうこともあります。
このような腰痛でお悩みの方は是非一度、中川カイロプラクティックオフィスにお越しください。
編集者
柔道整復師・鍼灸師・カイロプラクター
稲益健人