今回は座りすぎによって起こる腰痛について説明したいと思います。
座っている時間が長くなると、骨盤が後ろに傾いてしまう方がいます。
骨盤が後ろに傾くと座っているときに腰が痛くなったり、立ち上がるときに腰が痛くなったりします。
今回は骨盤が後ろに傾くと、なぜ腰痛が起こるのかを説明します。
デスクワークで椅子に座っていると腰が痛くなる原因
オーストラリアの研究機関の調査では、日本人の成人が平日に座っている時間は、
世界20カ国中、最も長い1日420分(7時間)であることがわかりました。
座っている時間が長いほど健康リスクが上がるとういう研究も次々と発表されていて、血流や筋肉の代謝が低下し、様々な健康被害を及ぼす要因になると言われています。
座っている時間が長いために腰痛を起こす人が多くいるのではないかとも考えられます。
デスクワークで椅子に座ると腰が痛くなる原因は骨盤の傾きだった。
座っている時に一番体重がかかっているのはお尻の骨です。
体重をお尻で支えるため、お尻についている筋肉が硬くなってしまいます。
お尻の骨にはハムストリングスという筋肉がつきます。
ハムストリングスは、お尻から、膝の後ろにつく筋肉です。
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そのため、座っている時間が長くなるとお尻と膝をつないでいるハムストリングスが縮んでしまい、お尻を引っ張ります。
お尻が引っ張られてしまうと骨盤全体が後に引っ張られてしまうことになるので骨盤が後ろに傾いてしまうのです。
骨盤が後ろに傾くと腰に負担が増して腰痛が起こりやすくなります。
腰を痛めない椅子の座り方で腰痛改善
上の画像の悪い座り方は、お尻を傾けて腰を丸くして座っています。これでは腰に負担がかかってしまいます。
良い座り方は骨盤も腰もまっすぐな状態です。これであれば腰も痛めにくいです。
ただし良い姿勢を保つのはしんどいので、椅子にクッションなどを挟むと良いでしょう。
腰を痛めない椅子の座り方を別の記事で紹介しています。こちらも併せて参考にしてください。
長時間のデスクワークで椅子に座り続けると立ち上げる時に腰が痛くなる。原因と対策
座っていると硬くなる筋肉「ハムストリング」はお尻の骨から膝につきます。
この筋肉が縮むと、骨盤が後ろに傾きます。
座った状態が続くとハムストリングスが縮んで、骨盤が後ろに傾いてしまいます。
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骨盤が後ろに傾くと、腰の骨も後ろに飛び出してきてしまいます。
腰の骨が後に飛び出した場合、腰の筋肉が常に緊張していることになるため、腰の痛みに繋がります。
ハムストリングスが縮んだままになると膝も伸びなくなってしまうため、
座ったままの格好から切り替えられなくなってしまい、
立ち上がるときに膝が伸びない分、腰を伸ばそうとして、腰に負担がかかってしまいます。
これが「立ち上がる時に腰が痛い」という症状を引き起こします。
動画で腰を痛めない立ち方をご紹介しております。併せてご参考にしてください。
腰を痛めない立ち方の記事も併せてご参考にしてください。
当院が行う座りすぎによる腰痛で行う治療方3選
①骨盤のずれを治す。
②おしり周りの筋肉を緩める。
③股関節の可動性をつける。
④腰の骨が伸びやすくなる治療を行う。
これらの治療を行うことで座っているときも腰に負担がかかりにくくなり、腰の痛みも減ってくると考えられます。
あとがき
腰痛は原因がわかりにくいものが多いです。
それはレントゲンなどでは問題が見つからないことも多いからです。
当院では、体の動きを検査して、その人の日常生活に沿って治療を行うことで原因を追究し、治療を行っていきます。
腰痛でお困りの方は是非一度中川カイロプラクティックオフィスにお越しください。
編集者
柔道整復師・鍼灸師
稲益 健人