膝を曲げると痛い
椅子に座るくらいの膝の角度で痛いという人もいますが、しゃがみ込むと痛いなど、膝を90°以上曲げると痛いという方がほとんどです。
このような方に、膝に注射したり、膝をストレッチしたりマッサージをしても効果がないことも多いです。
膝のケアを行ってもなかなか症状が改善されないのは一体なぜなのでしょうか?
膝が痛みを引き起こす筋肉
膝につく筋肉は股関節から膝についていたり、膝から足関節についています。
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膝を曲げるときの動きとは
膝を曲げるときは、膝だけでなく股関節も曲げ(屈曲)なければなりません。
足関節は足が上に曲がるように(背屈)しないといけません
つまり、膝の曲がりをよくするだけでは膝の治療は不十分であると言えます。
実際の患者さんの症例
Aさん60代女性
しゃがむと膝が痛くなり、歩いているだけでも痛くなってきたため来院。
来院時の状態は
膝の曲がる角度は90°まででそこから曲げると痛みを感じる。正常な側は130°で、左右差が見られました。
しゃがむ時は膝だけでなく股関節、足関節まで曲がる必要があるためそれらも確認していきます。
股関節の曲がる角度は95°で正常な側は120°であったため、左右差が見られました。
足関節を動かすとアキレス腱のあたりに硬さがあり、曲がりにくくなっていました。
膝に治療をおこない曲がりやすくしました。これで90°までしか曲がらなかった膝が120°まで曲がるようになりました。
この状態でしゃがんでもらうと曲がりやすくなったが痛みは変わらないとのことでした。
そこで股関節を曲がりやすくする治療を行いました。
すると95°までしか曲がらなかった股関節が130°まで曲がるようになりました。
次に足関節を動かした時に感じたふくらはぎの抵抗感を取り除くように治療しました。
この状態でしゃがんでもらうと痛みがほとんどなく、最初に比べてずいぶんとしゃがみこみが深くできるようになりました。
膝の曲がりを邪魔する筋肉
股関節から膝につく大腿四頭筋という筋肉は膝を曲げる時には、伸びないといけない筋肉です。
この筋肉が硬く伸びなくなるとしゃがむときに突っ張る原因になってしまいます。
膝から足関節につく腓腹筋は硬くなると足関節の動きを制限してしまい、しゃがんだ時にふくらはぎが突っ張ってしまう原因になります。
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このように膝の痛みを治療するためには膝だけではなく、股関節、足関節の動きを見ていく必要があります。
膝自体に大きな問題(半月板損傷、靭帯損傷、変形性膝関節症など)がない場合は、筋肉、関節の治療で比較的早く回復します。
膝の治療は膝だけではなく関連する部位を検査して、総合的にケアをすることが重要です。
膝の痛みでお困りの方はぜひ一度中川カイロプラクティックオフィスにお越しください。