冷房の風が首に直当たりしたことで筋肉が固まり首が動かせなくなった患者さんの治療
先日来院された患者さんの治療例です。
50代女性:事務職でデスクワークが多い。
会社の席替えがあり、クーラーの風が直あたりする場所に移動になった。
一昨日の朝から気づいたら首が動かなくなったとのことでした。
この場合は、クーラーの冷気が首に直あたりしてしまったことで首の血流が落ちて筋肉が固まって動かなくなったことが考えられます。
この患者さんは仕事が忙しく、ずっと座っていたので、股関節や骨盤、背骨の動きも低下してしまっていました。
これらを治療することで首を触っていないのにずいぶん首が動かせるようになってきました。
首の痛みも半分ほどになっているとのことでした。
モニターを見続けているので、目の筋肉も固まってしまいます、目と関連する筋肉などを治療することでさらに首が動きやすくなり、三分の一程度にまで痛みが落ち着きました。
このように、首の動きと関連していると考えられる場所を一つ一つ治療していくことで、首の痛いところをたくさん触らなくても症状を軽減させることができます。
寝違えて痛みがひどい時などは、痛い場所をグイグイ押すと絶対に後から痛みが増してしてしまいます。
痛みがあるときは細心の注意を払って、まずは痛みを軽くするように治療を行います。
痛みが減ってある程度触れるようになってきたと判断できたら首を触ります。
ここまで痛みが減ると、残った首の骨のずれや筋肉の硬さもわずかになるので治療がしやすくなりました。最後は首周りの残った場所を治療すると、あまり痛みを感じることがなくなりました。
おそらく首が痛いからと言って首だけを治療すると治療の効果は何倍も悪く、時間も相当かかり、今回治療した患者さんのように良くなってきてはくれません。
セルフケアでお伝えしている方法は痛みを和らげるために有効ですが、完全に問題を治してくれるものではありません。放置していると悪化したり、再発しやすくなってしまう恐れがあります。そのため専門的な治療を行い、しっかりと的確に問題を治しておいた方が良いと思います。
首の寝違えでお困りの方は是非一度中川カイロプラクティックオフィスにお越しください。
編集者
柔道整復師・鍼灸師・カイロプラクター
稲益健人