肉離れが起こる原因
筋肉の繊維が部分的に切れてしまうものを肉離れと言います。
肉離れは、筋肉が縮んでいる時に逆に強く引き伸ばされるような力が加わったときに起こりやすいと考えられています。
具体的には、急にダッシュをしたり方向転換をしたりスポーツの場で多発します。
筋肉疲労の蓄積やウォーミングアップの不足などは、肉離れを引き起こす要因となります。
体が冷えていたり、同じ姿勢を続けていた後に急な運動をすると筋肉の伸びが悪くなってしまい繊維が切れてしまうことがあります。
肉離れの見極め方
発症すると切れた場所に激痛が走り、それ以上運動を続けられなくなります。ときには筋肉が切れた瞬間に「プチッ」という音が聞こえることもあります。また、痛みのある部位をよく見ると、切れているところにくぼみがぽこっとできていたり、内出血して皮膚の色が変わっていたりする場合もあります。
肉離れの起こりやすい部位
肉離れの起こりやすい部位は競技によって異なりますが、ハムストリングス(太もも裏にある筋肉の総称)や腓腹筋(ふくらはぎにある筋肉)など、下半身の筋肉に起こることが多いです。
図の印が付いた場所が肉離れの起こしやすい場所です。
ハムストリング(太もも裏にある筋肉)の肉離れが起こりやすい部位
拡大図
腓腹筋(ふくらはぎにある筋肉)の肉離れが起こりやすい部位
拡大図
肉離れは何日くらいで治る?
肉離れは通常固定をして回復するまでに2〜4週間かかることがあります。
痛みが続いて悪化していくことも多いので治療をすることで痛みを和らげ早期回復につなげることが可能です。
肉離れを放っておくとどうなる?
肉離れは筋肉の繊維が切れてしまうことなので、その切れた部分がひっつくために血をたくさん出します。この修復中に何もせず無理に動かし続けると、閉じようとしている傷口を無理やりに広げていることになるので、傷のひっつき方が浅くなってしまいます。
そうすると再発しやすくなってしまうのです。
肉離れをした時は冷やす?あっためる?
肉離れをすると炎症が起こり、腫れも出てしまうので痛めたばかりの時は冷やす方が良いでしょう。
しかし冷やしすぎるのはNGです。血流を増やして傷を塞いでいるのであまり冷やすと血流が悪くなり治りが悪くなってしまいます。
あくまでも痛みがある期間だけに絞って冷やすようにしましょう。痛みがなくなるとあっためることも良いでしょう。
肉離れの痛みを和らげる方法
痛めているところを冷やす。
痛めているところの反対側の筋肉を緩める。
肉離れをしている筋肉の反対側の筋肉が緊張してしまっていると肉離れを起こしている筋肉が引き伸ばされてしまうため、傷口も一緒に引っ張られてしまい治りが悪くなってしまいます。
詳しくは別の記事を参考にしてください。
編集者
柔道整復師・鍼灸師・カイロプラクター
稲益健人